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緊急国際声明文のお知らせ

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緊急国際声明文のお知らせ

2019年11月4日、厚生労働省の労働政策審議会で審議されているハラスメント防止法の指針素案の動きに対して懸念を持ったFIA(国際俳優連合)が、厚生労働委員会議員に緊急国際声明文を発信しました。
 

■FIAからの国際緊急声明文(対訳・PDF)

良識ある厚生労働委員様

FIA国際俳優連合は、世界約70カ国に広がる芸能人の労働組合、ギルド、協会を代表しています。また世界中のコンテンツやエンターテイメントを、メデイアや劇場で演じる数十万 人の俳優たちが、社会的に経済的に公平に扱われ、経済的、道徳的権利が護られるよう努めています。
FIAは、日本の様々なハラスメント、特に職場でのセクシュアル・ハラスメントに対して、余りにも弱々しい政治的取り組みしかていない法案に動転しています。
最近になって今年の初夏に承認された法案に、さらなる明快さと堅実さを加えることを意図した待望の政府の指針が、ほとんど意味が残らないほどの骨抜きになるかもしれないことを明らかにしています。

私たちの見解では、参議院が強力な企業利益に傾くロビー活動を受けて、偉大なる進展を阻まれてしまったと認識しています。
厚生労働省は現在、この意見に触発された指針の素案を作成したと伝えられており、これはフリーランスや独立請負業者に対するハラスメントや利己的行行為に対する保護を与えていません。

FIAは、フリーランスの日本の芸能人が日常的に耐え続けている悲惨な状況を心配しています。日本の文化や質の高いドラマやエンターテイメントの制作に多大な貢献をしているにもかかわらず、現代社会で最も保護されていない労働者であり、プロが働く多くの環境は、略奪的価格設定の犠牲になっています。
最近承認されたILO条約C190には、性別に基づく暴力や嫌がらせに関する普遍的な定義が含まれています。また全ての労働者の基本的権利は、契約上の地位に関わらず、あらゆる形態のハラスメントからの保護を認めています。

FIAは日本の全ての国会議員、特に厚生労働委員に対し、現代の民主主義が、この分野及び世界で受け入れらている最高水準に合致することを視野に入れ、努力を倍増されるよう要請します。

FIAは、フリーランスの仲間に適切な地位と保護を得るために勇気ある行動をしている日本俳優連合の味方です。
貴方の良心に訴えて…

FIA国際俳優組合 事務総長
ドミニク・ルカー

これを受け、日本俳優連合はこの緊急国際声明文を2019年11月5日、厚生労働委員会の各議員へお送りいたしました。
俳優が安心して働けるために、ハラスメント防止法の適用を心より願っております。