日本俳優連合 オフィシャルウェブサイト

Japan Actors Union

フリーランスの芸能実演家に労災保険を!

約2分


〜厚生労働省「労働者災害補償保険法」特別加入・特定作業従事者の認定に向けて〜

「フリーランスの芸能実演家に労災保険を!」

一般雇用の労働者には、仕事中や通勤途中に怪我をした場合でも、治療費や休業補償が支払われる労災 保険(労働者災害補償保険)が適用されており、安心して仕事に取り組める制度の保護下にあります。
ところが私たち俳優は、撮影や舞台上などでケガをした場合、労災が適用されることは極めて難しく、 困っておられた方を多く存じています。俳優のほとんどは「フリーランス(=個人事業主)」に分類されて いるので、労災保険の適用が難しい場合が多いのが現状です。
ところが昭和40年に当時の労働省は、フリーランスにも労災が適用される「労災保険特別加入」を、 労災保険法に規定しています。⺠間の保険料より手頃で、補償が手厚いのですが、限定された僅かな業種 に対してのみにしか適用されておらず、俳優を含む芸能実演家は指定業種にはなっていません。
しかし今、341万人ものフリーランスの増加と、多様化する働き方に対応し、適用業種を拡張する方 向にあります。私たちが国の労災保険を手に入れるチャンスが、今なのです。
そのためには、まず厚生労働省の実態調査に業種全体で協力して、 特定作業従事者の範囲を拡大し、 芸能実演家にも加入の途を開くことの要望をしていきたい所存です。
令和の時代にふさわしく、私たち実演家が美しく心寄せ合い、安心な芸能生活を送ることで、より豊か な文化が生まれ育ちますよう、願っております。

令和元年 12 月21 日
協同組合日本俳優連合 理事⻑ 西田敏行

特別加入声明文(PDF)